blogサービス、始めるならどれがいい?

http://internet.watch.impress.co.jp/static/link/2003/12/26/blog.htm
たしかに、無料レンタルblogサービスは爆発的に増えつつありますね。2ch管理人ひろゆきがブログ(元祖しゃちょう日記)を始めたということで「livedoor Blog」が注目を集めつつあったり色々と。


ところでこの「blog(以下ブログ)」、僕の偏屈な性格のせいだとは思うのですが、どうも未だに「カリスマ美容師(死語)」と同じようなむず痒さを感じてしまうのですね。「ブログとは何ぞや?」みたいな文章も色々読みましたが、その感じが払拭されることは無く。
そこで今回は、ブログについて考えてみるということで。小沢昭一的に。いやそれはちょっと無理。


以下、「はぁ? 今更ブログ?」という人は読み飛ばし推奨です。


冒頭にも書いた数多くあるブログレンタルサービス、これを使ってみようと思います。つまり、各サービスでは「ブログ」を何と説明しているか? この切り口で「ブログとは」を論じた文はまだ見たこと無いので、初の試み(かも)!


まずは、我らが「はてなダイアリー」から。

はてなダイアリーは、ブラウザから簡単に更新ができるウェブ日記=ブログです。
はてなダイアリー

「ブログ=ウェブ日記」。言い切られた。


次は「livedoor Blog」。こちらはかなり色々と書いています。以下重要かなと思うところを抜粋。

>普段からネットサーフィンをしている方、インターネットコンテンツに親しんでいる方なら一度くらいは日記形式のWEBサイトを訪れたことはありますよね。日付順に日記が並んで表示され、横のスペースには興味のあるものへのリンクがはってあったり、写真などの画像が掲載されていたり、という形式の雑誌の体裁にも似た個人運営サイトを見かけたことがあるのではないでしょうか。
>このような日記形式のWEBサイトは海外ではWeblogウェブログ)、またはBlog(ブログ)と呼ばれ、個人のユーザーを中心に盛り上がっています。


>日本でもニュースに運営者のコメントを添えた個人運営サイトは以前から存在していましたが、これらのコンテンツも一種のBlogといえそうです。


>これだけブログのスタイルが多様化してくると一言で定義するのは難しく、国内でも海外でもとらえ方が異なってきています。


>今のところは「個人」がインターネット上で情報を発信するツール、という位置づけが最も一般的です。


>このように「Blog」と一言でいってもたくさんの解釈があります。でもあまり気負いせずにとりあえずは好きなように使ってみましょう。
livedoor Blog

日付順に日記がならんでいるのがブログと。旧来の個人ニュース系サイトもブログの一種かもしれないと。だけど多様なスタイルがあり定義も難しいから、あんま深く考えるなと。


次は「ココログ」。

>blog というのは、本来「日々更新するタイプのウェブサイト」のことを指す。


>実際 blog サイトには次のような種類がある。「日記」「ウェブマガジン」「コミュニティサイト」「ニュースサイト」「写真日記」「読書メモ」「社内報」などだ。
blogサービス[ココログ]:@nifty:ココログって何?

ふむ。ウェブサイトには「日々更新するタイプ」と「日々更新しないタイプ」の大きく2種類がある。後者はおそらく、学術論文ページや研究資料集ページのような、一度アップしたらそのままアップしっぱなしみたいなページのことを指すのだろう。そして、それらに当てはまらない、毎日のようにページを更新するサイトがブログというわけだ。たしかにそんなサイトにはいろんな種類があるでしょう。


次は「Doblog」。

Doblogとは、個人の主張や日常起こった出来事、趣味に関する話題など、自由な発想で記入し、公開できるサービスです。

>このようなものはBlog(ブログ)と呼ばれています。

>Blogとは、Weblogの略で、日々のニュースやそれに対する意見、リンクなどが定期的に更新されたウェブサイトのことを指しています
Doblog - Doblogとは?

なんか内容がちょっと矛盾してる?
「個人の主張や日常起こった出来事、趣味に関する話題など、自由な発想で記入し、公開できるサービス=ブログ」
「日々のニュースやそれに対する意見、リンクなどが定期的に更新されたウェブサイト=ブログ」
どっち?


次は「マイプロフィール」。

>blogとはアメリカで大旋風をおこしている情報発信ツールです。
>blogの使い方は主に以下のの3つのパターンに分けられます。


>NEWS型
>インターネット上には様々なNEWSが流れています。そういったNEWSをあなたのアンテナで見つけ、独自の切り口で発信します。これがNEWS型blogです
>コラム型
>あなたが興味を持っている特定の分野や、こだわりを持っていることに関する情報を発信します。これがコラム型blogです。
>コレクション型
>とにかくいろいろなものを集めて発信します。例えば、街で見かけた面白い看板や、インターネットで見つけた楽しい画像。
マイプロフィール/Myprofile

「blogとは情報発信ツール」と書いていますね。とりあえず何か情報発信していればブログみたいな。


次は「チャンネル北国tv」。

>ブログとは、かんたんに言えば日記みたいなもの。
>ホームページにも似てるけど、でもブログの仕組みはそれよりクールで、シンプルで、おりこうさん。
>書き込むと自動的にページにしてくれたり、アーカイブ(きちんと順番に揃えて格納・保存)してくれたり、簡単に書ける仕組みがあったりして、とにかく書くこと(投稿)に専念できる仕組みなんです
チャンネル北国tv - オープン・ブログ・コミュニティ

普通にhtmlでページを書くより簡単にサイトを更新できる仕組み、それがブログ。


最後に「SeesaaBLOG」。

>ブログとは、Weblogウェブログ)の略称で、HTMLやプログラムの知識が無くても簡単にレポート、日記、ニュース、アルバムやリンク集などが作れるウェブ出版の仕組のことをいいます。
SeesaaBLOG -PCと携帯で使える無料ブログ-

こちらも、簡単にウェブ出版できる仕組みのことを指している。



で、以上の内容を踏まえて「ブログとは何か」を考えてみる。


まず、広義の意味での「ブログ」。これは、「ココログ」の部分で述べたものが正しいのでしょう。
もう一度書くと、まず世の中のWebサイトには大きく分けて2種類ある。一つは、「基本的に一度ページをアップしたらそのまま」のサイト。企業のサイトやレポート・論文掲載のサイトなどがここに含まれます。そしてもう一つが、「日々単一のページを更新し続ける」サイト。個人でやっている日記・ニュース系のサイトは、ほぼすべてこちらに含まれるのではないでしょうか。そして、後者のサイト全体を指す日本語は、それまでの日本に無かった。そこでアメリカより輸入された言葉が「ブログ」である、と。ふむ。これはなかなか納得しやすいです。


一方、狭義の意味での「ブログ」もある。これは、「ブログ=ツール」又は「ブログ=ツールを使って作られたサイト」というもの。まあ、ブログサービスの書くブログについての説明文を総合したのだから、当然と言えば当然なのかもしれませんが。
ちょっと前まで日本でのWebページを作る方法は、html手書きか「ホームページビルダー」等のhtml作成ソフトを使う方法が大半であった。しかしここ数年で、「MovableType」や「はてなダイアリー」などhtmlを直接書かなくてもサイトを更新できるツール・サービスが普及してきた。それらには「記事ごとにコメント書ける機能」や「トラックバック」など、旧来の日記・ニュース系サイトには見られなかった機能が標準で装備されていて、それまでの個人サイトとは毛色が違うものだと認識された。そこで、それらのジャンルをカテゴライズするために登場した言葉が「ブログ」である、と。ふむ。これも理解しやすい。


で、肝心の「広義の意味」と「狭義の意味」、どんな時にどっちの意味で使われているのかという問題ですが。これについては、「その時々で違う! あまり気にするな!」というのが現在の答えということでしょうか。この辺はもうちょっと考察が必要かもしれません。


以上、とあるネットオタによるブログ論でした。うわ、当日記類を見ない長さになってしまった。