濃ゆいオタクが20万、ヌルいオタクが100万人

野村総研の発行する広報誌「未来創発」、最新号であるVol.17の特集は「オタク市場を探る―新たなコンシューマーたちのパワー―」らしい。
http://www.nri.co.jp/publicity/souhatsu/

自分が好きなことに徹底してこだわるオタクと呼ばれる人たち。
その情熱、独特な消費行動、価値観が、ビジネスサイドから注目されています。
オタク層が作り手としても活躍するコミック、アニメを中心としたコンテンツ産業に焦点を当てながら、
ビジネス面から見たオタクの可能性について探りました。

http://www.nri.co.jp/publicity/souhatsu/pdf/vol17_01.pdf
例のヴェネチア国際建築展の紹介から始まり、オタクとオタクマーケットを分析しています。その中で特に面白いと思った部分をピックアップ↓

株式会社GDH 代表取締役社長 石川真一郎さん
(中略)
現在の市場においては「濃いオタクが20万人、それより薄いオタクが100万人くらいいる」と捉えている。
濃いオタクとは、市場におけるオピニオンリーダーであり、いわば世の中のトレンドを作っている人たち。「ここで人気を博したアニメ作品が、マーケッティングの世界でアーリーアダプターと呼ばれる100万人のオタクに広がれば、世の中のメインストリームとなってさらに1000万人に広がっていく可能性がある」と石川さん。

一般的には単に「オタク」という一くくりで捉えられがちだが、ここでは「濃いオタク20万」「薄いオタク100万」「一般人1000万(これは僕の拡大解釈)」という階層分けがなされている所が面白く、また今後重要になってくるっぽい感じがしました。