新日曜美術館「都市のモダンアート“OTAKU”」〜ベネチア・ビエンナーレ日本館の衝撃〜
http://www3.nhk.or.jp/omoban/main0227.html#05
見たー。面白かったよ。NHKらしいと言うか、かなり丁寧な作りでした。オタオタは必見ですな。
今晩8時から再放送らしいんで、興味のある人は見てみるとよろしいかと。
参考(番組見た後に眺めると面白さがさらにアップ)
http://www.syabi.com/topics/t_otaku.html
http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/otaku/j/index.html
番組のキャプがいっぱい。
http://members.jcom.home.ne.jp/sarasiru/(「TentativeName.」2月27日)
ベネチア ビエンナーレ日本館に行ってきますた
http://biennale.hp.infoseek.co.jp/
実際にヴェネチアまで見に行った方。
以下無駄に長く読みづらいダイジェスト。読み飛ばし推奨。
- まずはヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の紹介。
- 日本館おたく展登場。館内はおたく趣味のポスターでいっぱい。
- BGMに『Komm,susser Tod』だ。→追記:これは実際の展示会でも使われていたBGMらしい。
- 日本館コミッショナー森川嘉一郎。番組の解説役でもある。
- 秋葉原の紹介ちょっと。PCゲームショップと食玩ショップと同人誌ショップ。
- 表紙も映されていたので乳首あたりは普通に出てました。
- 森川「神保町とかは本屋が集まってたから本好きが集まった」「それに対して、秋葉原はおたくが集まるからその結果としておたくに合わせて町が変わった」
- 森川氏もおたく。おたくのおたくによる展示。
- 森川「マニア……実体があるものを好む(鉄道・切手・カメラ)」「おたく……虚構の世界を好む(漫画・アニメ・ゲーム)」
- ヴェネチアに戻る。日本館を訪れたのは5万人。
- 館内はあえて天井を低く→オタクショップを再現
- 展示は大阪万博から始まっている→オタク出現の象徴
- 当時の日本人は明るい未来を想像→ベトナム戦争等あって夢の未来は喪失→夢の未来から虚構の未来へと夢の対象を移す
- 夢の未来を象徴を食玩で表現。よくできてる。
- おたくが最初に熱中したのはSFアニメのロボット
- 鉄腕アトム。美少女キャラもアトムが原点。
- ここで海洋堂紹介。
- 大嶋優木登場。ちょっと出っ歯ですね(どうでもいい)。
- 『新横浜ありな』 大嶋「ロボットが好きなんで、街にでっかいロボットが居たらすごいだろうなあ、と。それの置き換え」
- ヴェネチアへ戻る。『萌え』おたくが持つ美意識のキーワード。
- 「火がつくことを指す「燃える」が誤変換されて発生した、架空のキャラクターやその特定要素に対する擬似恋愛を表す語。」と説明されてます。
- 個人的には「ぷに」「へたれ」がなんて説明されているのか気になる↓
→追記:説明ありました http://www.jpf.go.jp/venezia-biennale/otaku/j/aethetics.html
- 森川「あえて虚構に恋愛の対象を見立てる。そこにはある種の屈折がある」「日本の『わび』『さび』もあえて古びたものに美を見出すという屈折が」「『わびさび」』も萌えに似ている部分がある」
- 森川「おたくの憧れの対象が『未来』から『美意識(萌え)』へ変わった」
- ここでコミケ紹介。
- 女性向けサークルが映る→コミケを支えているのは女性オタク(?)
- 『やおい』登場。さすがにホモマンガとは言えないか。
- 『やおい=やまなし・おちなし・いみなし』で、『やおい』を楽しむのが漫画おたくたち、と解説。この辺現状をうまく説明できてないな。
- 米澤代表登場。
- 再びヴェネチアへ。コミケのミニチュア。サークルカットがテーブルに貼られている。面白い。
- おたくの歴史を同人誌の表紙で。
- 同人誌漫画の特徴→同性愛的ストーリーが多い、とナレーション。まあ女性向けに限ればそうでしょうなあ。
- 「おたくの個室」をミニチュアで。これすごいなー。
- 斎藤先生だー! はぁはぁ。「おたくの個室」作ったのは斎藤環先生と美術家の開発好明さん。
- 「入れ子状空間=個室の中に個室」を作りたかった。
- 実在するおたくの部屋の写真を展示→その反対に部屋をミニチュアで再現
- 斎藤先生「おたくの人は、パブリックイメージと実像との乖離が激しい」「甚だしきは、変態的な傾向を持っている、幼女を傷つけるような犯罪に手を染めそうなタイプ、そういうあからさまな誤解が未だにまかり通っている」
- 斎藤先生「いろんなタイプのおたくの人の部屋。おたくは共通部分もあるが、全く違う部分もある」
- さすが日本一萌えに詳しい精神科医。どこぞの学者とは違います。
- 再び秋葉原。レンタルショーケースの紹介→おたくの趣味が凝縮
- これをヴェネチアへそのまま移植。森川さんがすべて手がけた。
- ヴェネチア。秋葉原の模型3種類。
- 現実の秋葉原。10年前の家電街秋葉原。現在のオタク趣味の秋葉原。
- 森川「今まではおたく文化を海外に紹介と言うと、おたく文化の産物(商品)をそのまま紹介するだけなにが主だった。今回の展示では、おたくの価値観・ライフスタイル・趣味嗜好として提示しようと思った」
- 森川「われわれオタクが何を好んでいるかをそのまま提示」
- 森川「都市の景観は行政や大きな企業が作るのが主だった」「一方秋葉原はおたくが集まって、その結果変わった」
- 森川「おたくは世界各地で自然発生」「人格としてのおたくはインターナショナル」「性格はインターナショナルだが文化は日本独特→二重性」
- ありがとうございました。
- 東京都写真美術館でもやってるよ(3月13日まで)。
「新日曜美術館」自体は1時間番組ですが、このおたく展の紹介は正味45分でした。
あとどうでもいい余談ですが。
なぜオタは海を越えてもナップザックですか?